♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,共通部分と和集合のバックアップおよびマイナーチェンジありのカバー版です. ♫♣ 元の教材が通信トラブルで読めないときや,元の教材がなくなってしまったとき(高齢者がいつまでも生きている訳ではない)などに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません.
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== 《共通部分と和集合》 ==■ 2つの集合A, Bの両方に入っている要素全体の集合を,集合A, Bの共通部分といいA∩Bで表します. ≪例≫ 下の図1のようにA={2, 4, 6, 8, 10}, B={3, 6, 9}のとき A∩B={6}です. ■ 2つの集合A, Bの少なくとも一方に入っている要素全体の集合を,集合A, Bの和集合といいA∪Bで表します. ≪例≫ 下の図2のようにA={2, 4, 6, 8, 10}, B={3, 6, 9}のとき A∪B={2, 3, 4, 6, 8, 9, 10}です.
(注意1) 「共通部分」「和集合」は,論理的な「かつ」「または」に対応しています. A∩Bの要素は,「Aの要素かつBの要素」です.A∪Bの要素は,「Aの要素またはBの要素」です. (注意2)
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【問題2】 (選択肢の中から正しいものをクリック)
(1)
A={ x | xは12の正の約数}, B={ x | xは18の正の約数}とするとき,A∩Bを集合の要素を書き並べる方法で示してください.
A={1, 2, 3, 4, 6, 12}, B={1, 2, 3, 6, 9, 18}だから,これらの共通部分は{1, 2, 3, 6}
…(答)
(別解)A,Bの公約数は6の約数と考えてもよい |
(2)
A={ x | 0<x<5}, B={ x | 2<x<7}とするとき,A∪Bを要素の条件を述べる方法で示してください. |
(3)
1から100までの整数全体の集合を全体集合Uとし,その中で2で割り切れる数の集合をA,5で割り切れる数の集合をBとするとき,集合A∪Bの要素の個数を求めてください.
集合Aの要素の数をn(A)で表すと
A={2,4,6,...,100}だから n(A)=50 B={5,10,15,...,100}だから n(B)=20 A∩B={10,20,...,100}だから n(A∩B)=10 n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)=50+20−10=60 …(答) |
(4)
次のうちで,つねに成り立つものはどれか.
1) 右図で黄色の部分があるとき,は成り立たない
2) はつねに成り立つ 3) 右図で水色の部分があるとき,は成り立たない 4) 右図で黄色や水色の部分があるとき,は成り立たない 以上から,つねに成り立つのは …(答) |
(5)
整数全体の集合をZ={ ..., −3, −2, −1, 0, 1, 2, 3, ...}とし A={ x | x=2n−1, n∈Z} B={ x | x=2n+1, n∈Z} とするとき,次のうちで正しいのはどれか. |
(6)
自然数全体の集合をN={ 1, 2, 3, ...}とし A={ x | x=2n+1, n∈N} B={ x | x=3n+1, n∈N} とするとき,次のうちでA∩Bに等しい集合はどれか.
Aは2で割って1余る数の集合A={3, 5, 7, 9, 11, 13, ...}
Bは3で割って1余る数の集合B={4,7, 10,13, 16, ...} だから,両方に入るのは6で割って1余る数 A∩B={7, 13, ...}={ x | x=6n+1, n∈N}…(答) |